●○ 読者より ●○
― 長年の教職を終えて、大学講師になる先生の3月31日 ―
桜木小学校での2年間が終わりました。
というより、26年間の小学校生活が終わりました。
教育現場で最期を迎えたかったので、大学研究室の片付けを
そこそこに、桜木小に戻りました。
そこで、4時45分の勤務時間終了を迎えました。
不思議なものです。
明日からは大学の講師です。
新築されたばかりの校舎。そこの一室をもらいました。
桜木小の職員室の1/3ほどもある広さ。
真新しいデスクに、学生とゼミができそうな新しいテーブル。
壁面一杯の書架。
気をつけなくてはなりません。
こんな恵まれたところをいただいて、そこに安住すると人間が
腐ります。
自分がえらくなったような錯覚に陥ります。
教育を研究している大学の先生方が、なぜ実際の教育現場の
ことを知らないか分かる気がします。
遠く離れた参謀本部にいて、前線を無視した机上の空論を
考える人間になりそうで怖いです。
私自身、中身は変わっていないんです。心してかからねばと
思います。